8:00起床。M人もがさごそ目覚めた模様。着替えてトコトコ走り出す。しかしよく観ると泊まったカプセルホテルはセクキャバだのソープだのの風俗街のど真ん中。さわやかな晴天の下、平和通り沿いには屋台が立ち並び、開店準備にあわただしい様子。よく観たらあちこちにフラワーフェスタとか書いてあって、どうも何かイベントが行われるらしい。どうりでホテルも満室ばかりだったはずと勝手に理解。2km足らずで平和記念資料館に到着。広島原爆投下に至るまでの経緯をしるした米軍機密文書のコピー(科学的=人体実験的であり、かつ政治的なアプローチを見て複雑な思い)や、64年前のその日の悲惨さを物語る遺品の数々が並ぶ。歴史が今のこの日につながっている不思議と、今こうして生きて日々悩みながら、何となく無為に時間を過ごしている自分のふがいなさ、そして苦しみながら無くなられた先達(とはいえ小さな子供達もだ)のことなどを思うと、なにやらごちゃまぜな感情が、心の深部をぐらぐらと揺さぶる。その後原爆ドームに寄り、カプセルイン広島まで走って戻り、シャワーを浴びて10:00チェックアウト。市電に乗って広島駅から宮島口へ。フェリーで宮島に渡り、牡蠣のバター焼とビールでとりあえず空腹を満たす。鹿と戯れながらふらりと大鳥居まで歩き、干潮の大鳥居下で記念撮影など。厳島神社を参拝し、桟橋に戻る途中で牡蠣焼きを食す。2個400円なのだけどこれが抜群にうまい。牡蠣だけの濃厚な旨味が口にふわあと広がる。もうメチャメチャ感動。フェリーで宮島口に戻り、次なる名物あなご飯に挑戦。待つこと小一時間、でてきたあなご飯にはM人と二人して押し黙るしかなかった。あなごは香ばしいというかパサパサというか微妙なところ。ううむ。広島に戻り、バスでしまなみ海道を渡り、今治に向かうことに。そっから先は高松に行ってうどん喰おうか程度のえーかげんな煮詰まり方。バスに乗り込み、前の座席の女の子と遊びながら(遊ばれながら?)、更に行き先を相談。ガイドブックによれば、どうやら琴平というところがあって、金比羅様にお参りできるし、体育会っぽく石段にも登れるし、温泉もあればうどんも喰えるようだがどうかと言うと、M人も賛同とのこと。バスは遅れて今治に到着。琴平行きの電車まで少しの時間で食べられそうなものを探すが、本当に駅前にも何もない。唯一あったろばた焼のお店は人気があるようで、お店の方々もお忙しい様子。15分で食事を済ませられる感じでもなく、残念ながら撤退して今治駅のキヨスクでお酒とつまみを買い込む。高松へ向かう特急電車はガラガラ。多度津から2両編成の普通電車に乗り換え、琴平で下車。取り合えず宿泊先を探そうと2箇所ほど飛び込むも、何れも満室とのこと。電話をかけること18軒目、23:00も回ったころ、みゆき旅館なる宿には空きがあり、しかも車で迎えに来てくれるということ判明。元気の良いおばちゃんの運転する車で、案内された先はしぶーい宿。しかも、両隣がまたしてもソープランド。運命感じずにはいられない。旅館の風呂は家族風呂とは名ばかりの単なる家庭の風呂場だったり。しかしこれはまさに今回の旅にジャストフィット。浴衣に着替え、布団(ちょっと埃っぽかったけど)のありがたみを感じつつ24:00過ぎに寝入る。
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